医療相談室に以下のようなご相談が寄せられました。同じようなご質問が多く寄せられています。回答例も一緒に載せていますので、ご参考になさってください。
Q: 私の古いお友達が、「緑内障」と診断されたそうです。それもかなり進んだ状態で、視野欠損が進行していたそうなんです。
新聞や本が読みづらくなったので、眼科に診てもらって「緑内障」と分かったそうですが、本人は視力の度が落ちたぐらいにしか感じてなくて、まったく自覚症状はなかったそうです。
なぜ、こんなになるまで気が付かなかったのでしょうか? (55歳 女性)
A:「緑内障」は、40歳以上の人の20人に一人が発症すると言われています。
しかし「緑内障」の患者さんのうち、9割の人が自分の病気に気づいていません。
「緑内障」だとわかった段階では、かなり進行している例が多数あります。
なぜ、気が付かないのかというと、「緑内障」の初期の段階では、視野の欠損が小さい場合は、脳がその部分をイメージして、補ってくれているのです。
また進行して、左右どちらかの視野が欠けていても、両目で見るため欠損を、カバーし合って正常に見えるので、なかなか気が付かないというわけです。緑内障で一度欠けた視野は、元の状態に戻すことはできません。
そのまま放置していると、視野の欠損が進んで中途失明する危険性があります。
すぐに眼科に行って、診察を受けてください。時間はかかりません。眼科医は目を機器で見ただけで、緑内障かどうかすぐに判断できます。
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