閃輝暗点を予防できる方法は?

-薬剤師からの提唱-

閃輝暗点を予防できる方法は、あるのでしょうか?

突然、キラキラが現れる!閃輝暗点を予防できる方法は?
  キラキラを予防する方法は、あるの!?

「閃輝暗点」の治療は、キラキラの後に起こる頭痛や嘔吐を緩和する頭痛薬と嘔吐剤を使用する薬物療法です。

頭痛を緩和する治療だけです。キラキラの「閃輝・閃光」は治療できません。

視界の一部が見えなくなる、光の点がだんだん大きくなる。視界全体を覆いつくす光の輪。この前兆現象として現れる不気味で異様なキラキラの閃輝そのものを治す治療薬はありません。キラキラが出ないようにする予防薬もありません。

 

●頭痛の予防薬はあるけど!?

頭痛薬はあるけれど、閃輝暗点の起こらなくするお薬はありません。
頭痛薬は頭痛を抑えるだけで、、、!?

「閃輝暗点が起こらないように予防する薬はありませんか?」と、

お医者さんに聞くと「予防薬はあります。」と答えられます。しかしそれは頭痛薬のことで、閃輝の後に起こる頭痛の頻度を軽減・緩和するための予防薬のことです。キラキラの閃輝・閃光を出なくする予防薬ではありません。

そこで今回のブログテーマは、「閃輝暗点を予防できる薬はあるのでしょうか?」です。

①「頭痛の予防薬」の解説、

②「キラキラの閃輝・閃光を予防する方法はあるの?」

この2つについて解説していきます。

※注意 自分は「閃輝暗点のみ頭痛なし」のケースですという方は、「①頭痛の予防薬」の解説をお読みになる必要はありませんので、飛ばされて「②閃輝・閃光を予防する方法はあるの?」へお進みください。

①頭痛の予防薬

閃輝暗点は長い間、治療薬はないとされてきましたが、2001年片頭痛専門薬としてトリプタン系製剤が認可され登場して以来、頭痛緩和の治療は格段に進歩しました。また近年、頭痛予防薬としての新薬「抗CGRP抗体製剤、エムガルティ」が認可され医療現場で使用されています、しかし新薬は薬価が高額であり、注射治療法しかなく、まだまだ患者さんには不便な点が多くあります。

◯片頭痛急性期治療薬として、

●2001年、片頭痛の専門薬、特効薬とも言うべき新薬トリプタン系製剤(5‐HT1B/1Dレセプター受容体作動薬)が新薬としての登場により、片頭痛の効果的な治療ができるようになりました。それ以降は、片頭痛による日常生活(QOL:生活の質)の阻害は軽減できるようになりました。

エルゴタミン製剤:(市販名:クリアミンA、ミグタミンA、ヘクトM、カフェルゴット他)

トリプタン系製剤: スマトリプタン ゾルミトリプタン(市販名:イミグラン、ゾーミック、レルパックス、マクサルト、アマージ、その他錠剤・点鼻液) ※トリプタン製剤は、12歳未満には処方されません。    

◯片頭痛予防薬として、

上記のトリプタン系製剤は頭痛が起きたときに使用するお薬ですが、慢性的に使用すると効かなくなるため、頭痛の回数や程度を減らすために予防薬を処方されることがあります。  

代表的な予防薬として、塩酸ロメリジン(市販名:テラナス、ミングス他)カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、β遮断薬、抗うつ薬などです。

ただし予防薬の使用が検討されるには、次のような条件があります。

●発作が過去3か月平均で月に2回以上あるなど回数が多い。

●月に1回程度でも頭痛の持続時間が長く日常生活に支障がある。

●トリプタンやNSAIDsなどの治療薬が効かない。

●片頭痛を起こすことに対する不安が強い。

これらの条件に当てはまり、本人が希望する場合に検討され、医師の判断で処方されます。

予防薬の効果を見るには2~3か月以上続け、改善が見られない場合、薬の変更が検討されます。頭痛の回数の減少や、痛みの程度の軽減が3~6か月続くといった改善が見られたら、徐々に予防薬の量を減らしていき中止します。 

●2021年、CGRP関連片頭痛予防薬の新薬として、エムガルティ、アジョビ、アイモビークが認可されました。しかし現在処方は注射のみとなっています。初回は2本注射し、翌月から月に1本注射します。薬価が高く1本あたり45,165円(税込)です。保険適用3割負担で13,550円(税込)です。

※これらの予防薬には副作用があります。吐き気やめまい、ふらつき、全身倦怠感といった深刻な副作用が懸念されます。使用される場合は、医師からの十分な説明を受けた上服用してください。

 ※ここでいう予防薬とは、あくまでも病院で医師の診断を受けて処方される頭痛薬のことです。市販薬はありません。頭痛だけを予防する薬で、キラキラの閃輝を予防するものではありません。

②閃輝・閃光を予防する方法はあるの?

上記のように頭痛の治療薬や予防薬はあっても、キラキラの閃輝・閃光そのものを治療するお薬も予防薬もありません。21世紀の現代においても開発されていません。100%ありません。つまり、完全に起こらなくする方法などないということになります。

では、どうすればよいのでしょうか?

いつ起こるかわからない、突然襲ってくるキラキラ、ギザギザの閃輝と閃光におびえながら、怖い思いをしながら、ずっと不安を抱えたまま毎日を過ごさなければならないのでしょうか?ただじっと我慢するだけなのでしょうか?

そこでここからは、「閃輝暗点の予防対策」を解説していきます。


閃輝暗点の予防・改善・解消法!

●3つの予防対策!?

閃輝暗点の予防対策は、次の3つがあります。

1、誘因を見つけて予防ケアする!

2、ライフスタイル(生活習慣と食生活)を見直して予防ケアする!

3、「閃輝暗点対策素材」を活用して予防ケアする!


1、誘因を見つけて、予防ケアする!

閃輝暗点を予防できる方法は、「誘因」を見つけて避けるようにしてケアする。
誘因をケアして、スイッチONさせない!

閃輝暗点は、「誘因」によってスイッチONされ発症します。

「誘因」とは、きっかけとなる食べ物や出来事、季節や気候、環境のことで、誘発因子のことです。その誘因を見つけてできる限り回避してケア(対処)すれば、閃輝暗点発症の大半は予防できます。

「誘因」には以下のように様々なものがあります。

● ストレス、疲労、ストレスから解放されたとき、

● 女性の月経・生理など女性ホルモンバランスの乱れ、

● 天候、気圧の変化、季節の変わり目、

● ピル、薬物の常用、

● 寝不足、寝すぎ、

● 空腹時、低血糖、

● 人混み、騒音、

● 強い光、スマホ画面などの強い刺激、

● チョコレート,、ピーナッツ、チーズなど特定の食べ物、

 「誘因」リストとその対処法について、詳しくはこちらをご覧ください。「誘因リストと、そのケア」

2、ライフスタイル(生活習慣と食生活)を見直して、予防ケアする!

生活習慣を見直して、毎日規則正しい生活リズムで過ごしましょう。
朝日を浴びて、体内時計をリセット!

⭐ライフスタイルを見直して、予防ケアする!

毎日、規則正しい生活リズム。

いつもと違う状況に陥ることで、脳内の視床下部にストレスホルモン「オレキシン」が分泌され、そのストレスが強い誘因となって閃輝暗点が発症します。

生活リズムを保ちながら、休日でも朝寝坊しないで普段通りに起き、朝食を摂り、非日常なことを避けて、夜更かしせず十分な睡眠をとりましょう。

朝、昼、晩、決まった時間に食事を摂る。

朝ごはんをきちんと摂ることで、自律神経を副交感神経から交感神経へ切り替えることができます。また好き嫌いなくバランスの取れた食事を心がけ、よく噛んでゆっくり食べる。

朝、早起きして朝日を浴びる

ヒトは網膜に日光を感じると脳が目覚め、体内時計がリセットされます。そして日光浴や適度な運動は、脳内セロトニンを増やし、自律神経を整えます。早起きして朝日を浴びて、しあわせホルモンセロトニンを増やして、ストレスのない穏やかな気持ちで毎日を過ごしましょう。セロトニンを増やす方法を解説したページがあります。詳しくはこちらをご覧ください。「幸せホルモン セロトニンを増やす方法!」

 

食生活を見直して、予防ケアする!

●健康を維持するのは、食事から!

私たちの体は食べたもので、できています。健康を維持できるのは、毎日の食事から得られる栄養素、ミネラル、アミノ酸のおかげです。このミネラル、アミノ酸が不足・欠乏すると欠乏症という病気になります。

●朝ご飯を必ず食べること。

朝ご飯をきちんと食べることに重点を置いてください。ダイエットで朝食を抜いたり、空腹時間が長く続いたりすると低血糖になります。その低血糖が、閃輝暗点発症の誘因になっている患者さんが増えているという脳神経科の医師からの報告があります。朝ご飯を食べないことで起きるリスク(危険性)があります。詳しくはこちらをご覧ください。「なぜ朝ご飯を食べないといけないの?」

🌟このように生活習慣・食生活を見直してケアすることが、閃輝暗点予防への近道になります。

3、「閃輝暗点対策素材」を活用して、予防ケアする!

閃輝暗点を予防する植物ハーブや、サプリメントを活用しましょう。

⭐「閃輝暗点対策素材」

●閃輝暗点を予防、特に抗炎症作用に適応する対策素材。

発症の原因物質プロスタグランジンの出現を抑制する、抗炎症に効果が期待される栄養素材の紹介。

薬用植物ハーブ素材―――――― キャッツクロウエキス末、アルカロイド、

必須ミネラルとして―――――  亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、

必須アミノ酸として―――――  トリプトファン、フェニルアラニン、

ビタミンとして―――――――  ビタミンB₂、ビタミンB12、ビタミンD、 

ヒトはこれらの栄養素材を自分の体内で作り出すことはできないため、食べ物から摂取する必要があります。しかし食事などから摂取することは難しいとされますので、良質なサプリメントで補充する必要があります。

●「閃輝暗点の予防対策素材」について、詳しくはこちらをご覧ください。「閃輝暗点 サプリメントはありますか?」

☆☆☆体験談レビュー評価

★★★★★ HT様 女性 37歳 派遣社員

私も若い時から閃輝暗点の片頭痛持ちでした。貧血やら冷え性、肩こりもひどくて、それとぜんそくもひどくて夜中にせき込んで寝不足できつくて、会社を休むこともしばしばでした。

気管支炎、気管支ぜんそくで毎月9,000円も掛かる吸入薬を何年も飲んでいました。

会社で同じ病気の先輩(7歳年上の女性)から「気管支炎、気管支ぜんそくにはハーブの良いのがある。キャッツクロウの樹木の植物ハーブで、ぜんそくの原因になる物質のロイコトリエンというのを体の外に追い出してくれる。」と教えてもらいました。先輩は5年も前から飲んですっかり忘れるくらいぜんそくが出ないそうです。

でもこのハーブは、貧血やら冷え性のような血行の悪い人にはすぐには体に入れないから効果は出にくいよ。すぐには効かない。と言われました。「朝ごはんもきちんと食べて、夜更かししないで、生活態度や習慣を変えて、人が変わったかと思われるくらいの意気込みをもって取り組まなくてはダメ。一回くらい試しにちょっとだけ飲んで見ようなんて中途半端な考えなら飲まない方が良いよ。1年後2年後にすっかり良くなっている自分を想定して、それを目標にして飲みなさい。」と、とてもきびしく指導してくださいました。

その甲斐もあって、今ではすっかりぜんそくは出なくなり元気になりました。

それと、飲みはじめのとき説明書に閃輝暗点のことも書いてあり、もうびっくりするやら嬉しいやらで、一緒に良くなってくれたらと思いました。そして2回目の注文のとき、閃輝暗点テキストを送ってもらいました。

誘因のことが載っていました。ほとんど私に当てはまりました。特に夜遅くまでTVゲームをしながらチョコレートパフェなんか食べていたのが良くなかったみたいです。

今ではキャッツクロウのおかげで閃輝暗点の起こる回数も減って、随分と楽になりました。

★★★★★ SA様 女性 39歳 印刷会社事務職員 

10年くらい前からピルを飲んでいました。生理痛がひどくて、閃輝暗点の出る片頭痛も生理不順もPMSにも悩まされていました。それで産婦人科でピルを出してもらってずっと飲んでいました。ずいぶん楽になりました。でも3年前に先生から、閃輝暗点のある人にはピルは出せなくなったと言われました。またこれから片頭痛とか生理痛の痛みに我慢する日々が続くのかと、いやだな、困ったなと思い悩んでいました。そんなときママ友のお母さん(60歳くらい)から、「キャッツクロウというハーブを飲みなさい。」と言われて、サンプルをもらったのです。このハーブで閃輝暗点が出ないようになったそうです。生理痛も片頭痛も軽くできるようになるということでした。むつかしくてよく説明できませんが、すぐに飲み始めました。お母さんの話では、ハーブはすぐには効かない、とくに若い女性は冷え性とか、肩こりなんかで血のめぐりが悪いから合うのに何か月も掛かるよと言われました。私も飲み始めの頃は効果がわからなかったです。6か月過ぎるころから閃輝暗点の出る片頭痛は全然出なくなって、生理痛も前は寝込むほど痛くてつらかったのがあまり感じなくなりました。生理が来るときはいつも腰から下がおもだるい感じだったのですが、なんかつかえがとれたみたいで体全体が軽く感じられるようになりました。

閃輝暗点の出る片頭痛はぜんぜん出なくなったというわけではないのですが、回数がとても減ってきて助かっています。ママ友のお母さんに感謝です。


まとめ:編集後記

残念ですが、21世紀となってもキラキラの閃光を出ないようにする治療薬はいまだに開発されていません。

そこで少しでも閃輝暗点発症の改善・予防ができますように、薬物投与以外の代替療法を解説してまいりました。

以下がそのまとめです。

●閃輝暗点を改善・予防するには、

①誘因を見つける。

②生活習慣スタイル・食生活を見直す。

③「閃輝暗点対策素材」を活用する。

この3つが、閃輝暗点予防への近道となります。

特に③で紹介した予防対策素材の植物ハーブや亜鉛、アミノ酸は、飲みやすく粒状(タブレット)にして配合・加工・製品化されて、サプリメントとして国内でも広く市販されているようです。AmazonやYahoo、楽天市場などネットでも通販されているようです。興味のある方は積極的に利用されたらいいでしょう。

●植物ハーブ、亜鉛、アミノ酸などの食材について詳しくはこちらをご覧ください。「閃輝暗点 サプリは?」

●サプリメント製品の取り扱い正規ディーラー公式Webサイトは、こちらをご覧ください。


★★★★★ インスターシア (水曜日, 14 8月 2019 22:15) 

53歳、女、20年前、出産後から閃輝暗点が頻繁になりトリプタン頭痛薬でなんとかしのいできました。

5年前から閃輝暗点だけ出て頭痛は起こらない状態でした。病院でMRIも撮りましたが何もなく、頭痛薬

も出されなくなりましたが、その後もチカチカした光やギザギザだけが頻繁に出て気分が滅入ってくるので、

他の方法を探してこちらのサイトの解説を見まして、牡蠣のエキス成分を飲み始めました。

初めの一瓶を飲み終わるまで閃輝は一度も出ませんでした。1年は飲んで見ようと飲み始めましたが、

もう3年以上になります。この23年でほんの数回出ただけです。季節の変わり目や、雨の降るときなど

に起きていましたが、軽減できているのは実感しています。サプリは以前勧められて、黒酢とか酵素とか

飲みましたが、こんなに長く飲み続いているのはこの牡蠣のエキス成分だけです。

 

★★★★★ カラオケ依存症 (月曜日, 29 7月 2021 10:07)                                            

51歳ですが、閃輝暗点との付き合いは20歳の頃からです。牡蠣エキスは一度20年前に飲んだことがあ

るのです。髪の毛の薄くなったのが気になって養毛剤でもと思って聞いたら薬局の人が「亜鉛が不足する

と薄毛になる、やがてハゲる」と言われて、牡蠣の成分エキスを勧められまして、3年くらい飲みました。

すっかり髪は元に戻ったので牡蠣エキスを飲むのはそこでやめていたのですが、5年前に係長になって班

を任せられるようになったら、ストレスMAX状態で閃輝暗点がバンバン出るようになってしまって、、、。

神経内科でもらうゾーミッグ錠剤も1年は効いてたけど、その後は効いたり効かなかったり。

ネットで検索したら、こちらのサイトに牡蠣の成分エキスの記事を見つけました。そういえば20年前に薄毛のこ

とで牡蠣のエキスを飲んでいた3年間は、閃輝暗点があまり出なかったことを思い出したのです。私にとって

は牡蠣のエキスが良い対処法になっていると思います。


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