●閃輝暗点のある女性は、ピルを常用していると脳梗塞になる!?
まず初めに、医療相談室に寄せられた、ピルに関するQ&A-質問とその回答-をお読みください。
M・S様 女性 35歳 区役所臨時職員
Q:ご質問
私の友達で、生理痛や生理のときの頭痛がひどくて困っていると産婦人科に相談したら、ピルを出してくれてとても助かっているということでした。 私も生理前のPMSや生理痛がひどくて寝込むことが多く、仕事にも行けず困っていました。それで私も二人目のときお世話になった産婦人科の先生に、ピルのことを聞いてみました。そうしましたところ、閃輝暗点のある人にはピルは飲ませられないと言われました。出産で入院するとき閃輝暗点の片頭痛がずっと前からひどいことは伝えていました。
それでお聞きしたいのですが、なぜ閃輝暗点のある人にはピルは飲ませられないのでしょうか?
A:お答え
避妊の目的もありますが、生理痛の軽減や生理不順の改善、PMS(月経前症候群)による頭痛などの緩和を目的として、産婦人科医から低容量経口避妊薬ピルを処方されるケースがあります。 しかし閃輝暗点を前兆とする片頭痛を過去・現在問わず経験した人には、ピルの処方はできないことになっています。その理由は片頭痛患者がピルを常用することで脳内血管に血栓ができやすくなるためです。 血栓とは、血液が固まって脳内血管を塞いでしまうことです。よって脳卒中や脳梗塞になるリスクが高まり、その結果、死に至るケースもあります。 2005年(平成17年)12月発表された日本産婦人科学会、日本産婦人科医会編による、低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(第2版)(改訂版)によりますと、「服用が禁忌となる場合」の6)に、前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛患者「前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中など)が発生しやすくなるとの報告がある。」と記載されています。日本頭痛学会においても同じ内容が発表されています。禁忌とはしてはならないという意味です。
以上の理由で、産婦人科の先生はピルを処方されなかったのではないかと思われます。
●ピルの服用が禁忌となる理由は!?
上記のQ&Aでおわかりのように、閃輝暗点のある患者さんには経口避妊薬ピルは処方されなくなりました。
その理由は?
ピルの副作用の中でも、最も恐ろしいのが血栓症です。血栓症とは、血のかたまりが脳の血管を塞いでしまう病気です。この血栓症によって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、死に至ります。
低用量ピルに含まれる「エストロゲン」には、血液を凝固させる作用があるため、血栓症のリスクが高くなります。エストロゲンとは女性が本来持っている卵胞ホルモンのことですが、ピルに含まれるのは人口的に作られたホルモンであるため、血液凝固作用があります。
上記の回答と重複しますが、2005年日本産婦人科医会編による、経口避妊薬ピルの使用に関するガイドラインによりますと、「服用が禁忌となる場合」の6)に、前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛患者「前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中など)が発生しやすくなるとの報告がある。」と記載されています。
そのリスクは、閃輝暗点の経験のない健常者に比べ7倍もの発生リスクがあると言われています。その上タバコを吸っていると10倍にまでリスクが高くなります。「服用が禁忌となる場合」とは、ピルを飲んではいけません、服用してはなりませんという意味です。つまり婦人科や病院ではピルは処方されないということです。
●ピルの常用は閃輝暗点の誘因にも!?
2005年に日本産婦人科学会からピルに関するガイドラインが発表されて、閃輝暗点のある女性にはピルは処方されなくなりましたが、それ以前からも日本頭痛学会により、ピルの常用は閃輝暗点が発症しやすくなる誘因であり、危険であるという報告がなされていました。
生理不順や生理痛といったPMS(月経困難症)のために、ピルが有効な可能性があることから産婦人科よりピルを処方されます。しかしピルは強制的にホルモンバランスを変えて、生理の無い状態を作ります。すると女性ホルモンに乱れが生じ、炎症の原因物質プロスタグランジンの出現により、閃輝暗点が起こりやすくなります。よってピルの常用は、閃輝暗点の発症の強い誘因となっていました。
いずれにしましても人工的に生理を抑えたり、女性ホルモンのバランスを乱すことは女性の体にとって良いはずがありません。
●発症の原因は、原因物質の出現!?
ではなぜ、ピルの常用という誘因によって閃輝暗点が発症するのでしょうか?
その原因となるのが「プロスタグランジン」です。プロスタグランジンとは炎症や痛みを引き起こす体内物質(神経伝達ホルモン)で、「原因物質」「発痛物質」と呼ばれています。
それと同時に子宮を収縮させる物質でもあります。生理になると、子宮内膜でこのプロスタグランジンが分泌され、子宮にけいれん性の収縮を起こします。これが生理痛の痛みとして自覚されます。
また一方で、生理になると脳内でもプロスタグランジンが出現し、血管を拡張させ、血管壁に炎症を起こし、神経の痛みに過敏な状態を引き起こします。このことからプロスタグランジンは「起炎性物質」とも呼ばれています。閃輝暗点発症の原因は、このプロスタグランジンの出現と言えます。
●他にもピルが処方されない人が!?
閃輝暗点のある方以外にも、血栓症になるリスクがあるため、以下のような方にもピルは投与(処方)されなくなりました。、
●35歳以上で1日10本以上の喫煙者
●重度の高血圧症の患者
●BMI(肥満度)30以上の肥満者
●40歳以上で初めてピルを希望する方
●ピルの代替療法として、
ピルを飲めなくなった人のための代替療法として、サプリメントを活用する方法があります。
閃輝暗点発症や、生理痛、月経痛などの月経困難症(PMS)を軽減させるメディカルハーブのサプリメントがあります。生理痛や、PMSを発生させる原因物質プロスタグランジン(起炎性発痛物質)を排除し、炎症を防ぐ抗炎症作用と消炎作用のあるメディカル植物ハーブです。
閃輝暗点の発症原因も、このプロスタグランジンが原因の炎症であることは良く知られています。ですから生理痛のみならず、閃輝暗点による片頭痛発症の軽減にも適しています。天然由来の植物ハーブですから副作用もなくデリケートでセンシティブな女性にも安心です。ピルの使用ができなくなった方はこのメディカル植物ハーブを利用されると良いでしょう。
以下のQ&Aにその例が載っていますので、お読みください。
メディカル植物ハーブについて詳しくはこちらをご覧ください。「閃輝暗点、サプリメントはありますか?」
●Q&A よくある質問
Q:ご質問
30歳、女性 3年前出産後からPMSがひどく、産婦人科から低用量ピルのヤーズフレックス配合錠を処方してもらい服用しています。ですが最近、閃輝暗点が頻繁に起こるようになりました。月に4~5回起こります。
そこで閃輝暗点のことをネットで調べていましたら、こちらのサイトでとても詳しく解説されていましたので拝見しました。そうしたら、閃輝暗点の人はピルは飲んではいけないと載っていました。またピルを服用すると閃輝暗点になりやすいとも載っていました。
ピルを処方してもらったのは、PMSがひどくて、生理痛でお腹が痛くなり、吐いたりして動けなくなり、子育てもできない状態でしたので、それで産婦人科に相談して処方してもらっていたのです。
ピルを飲んでいると生理痛はずいぶんとよくなり助かっていました。
ですが閃輝暗点のある人は血栓症になるとか書いてあるので不安に思っています。脳梗塞にでもなったらまだ子供も小さいし、ピルを飲み続けるか、でも閃輝暗点もかなりつらいし、どうしたらよいかわかりません。よいアドバイスをお願いします。
A:お答え
ピルを飲み続けたいが、閃輝暗点が頻繁に起こるため不安になり、どうしようか迷っているというご相談のようでした。
ピルを処方された産婦人科の主治医に、まずは早めに閃輝暗点について相談されることをお勧めします。
前兆を伴う片頭痛すなわち閃輝暗点経験のある人へのピルの処方は禁忌となっています。血栓症リスクが高くなって脳出血や脳梗塞になる可能性があるためです。しかし禁忌とはいえ慎重投与でもあり、医師によってはPMS(月経困難症)治療薬でも血栓症リスクが上がらない治療薬もありますので、薬剤を変更するなど相談に応じてくれます。また最近は、ピルに代わるPMSを軽減するサプリメントも有り、勧められる医師もおられますので、まずは主治医に相談されてみてはいかがでしょうか。
●改善・予防・解消法!
⭐「閃輝暗点対策素材」
●閃輝暗点を予防、特に抗炎症作用に適応する対策素材。
発症の原因物質プロスタグランジンの出現を抑制する、抗炎症に効果が期待される栄養素材の紹介。
薬用植物ハーブ素材―――――― キャッツクロウエキス末、アルカロイド、
必須ミネラルとして――――― 亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、
必須アミノ酸として――――― トリプトファン、フェニルアラニン、
ビタミンとして――――――― ビタミンB₂、ビタミンB12、ビタミンD、
ヒトはこれらの栄養素材を自分の体内で作り出すことはできないため、食べ物から摂取する必要があります。しかし食事などから摂取することは難しいとされますので、良質なサプリメントで補充する必要があります。
●「閃輝暗点の予防対策素材」について、詳しくはこちらをご覧ください。「閃輝暗点 サプリメントはありますか?」
まとめ:編集後記
上記のように閃輝暗点のある女性の患者さんにはピルは処方されないことになりました。ですが、どうしても必要と思われる場合、低用量のピルであれば処方されるクリニックもあるようです。婦人科医や内科の医師に充分相談の上、リスクなど納得された上で使用してください。しかしながら、ピルは人工的、かつ強制的に生理の無い状態にします。デリケートな女性の体にさまざまな副作用を及ぼします。できるならば使用は避けたいものです。
閃輝暗点、月経前症候群(PMS)に伴う不快な症状に悩まされている人は、ピルに代わるPMSを軽減させる代替療法として、副作用のない安心・安全なメディカル植物ハーブを試されてはいかがでしょうか。以下にそのサプリメントのレビュー評価が載っていますのでお読みください。
コメント レビュー評価
★★★★★ S・A様 女性 39歳 印刷会社事務職員
10年くらい前からピルを飲んでいました。生理痛がひどくて、片頭痛も生理不順もPMSにも悩まされていました。それで産婦人科でピルを出してもらってずっと飲んでいました。ずいぶん楽になりました。でも3年前に先生から、閃輝暗点のある人にはピルは出せなくなったと言われました。またこれから片頭痛とか生理痛の痛みに我慢する日々が続くのかと、いやだな、困ったなと思い悩んでいました。そんなときママ友のお母さん(60歳くらい)から、「キャッツクロウというハーブを飲みなさい。」と言われて、サンプルをもらったのです。このハーブで出ないようにしてくれるそうです。生理痛も片頭痛も軽くできるようになるということでした。むつかしくてよく説明できませんが、すぐに飲み始めました。お母さんの話では、ハーブはすぐには効かない、とくに若い女性は冷え性とか、肩こりなんかで血のめぐりが悪いから合うのに何か月も掛かるよと言われました。私も飲み始めの頃は効果がわからなかったです。6か月過ぎるころから片頭痛は全然出なくなって、生理痛も前は寝込むほど痛くてつらかったのがあまり感じなくなりました。生理が来るときはいつも腰から下がおもだるい感じだったのですが、なんかつかえがとれたみたいで体全体が軽く感じられるようになりました。
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